REPORT

体験インタビュー

ピクスタ株式会社 Nさま インタビュー

釧路市でテレワークを始めたきっかけ

コロナ禍の影響で勤務先が在宅勤務を導入したことがきっかけです。通勤のためだけに東京に住んでいましたが、どこからでも仕事ができるようになったことで、東京以外の場所に住みたいと思うようになりました。わたしは旅行が趣味なのですが、国内外の旅先の中で、珍しく何度も訪れていたのが釧路でした。正直、「釧路のこの食べ物が好き!」とか、「この場所が好き!」という特定のものがあるわけではないのですが……。それまで同じ場所に何度も行きたくなる経験があまりなかったので、「なぜかわからないけど何度も行きたくなるくらいの魅力を感じているのであれば、住んでみたらどうなのかな?」という好奇心で釧路への移住を決めました。

釧路に滞在してみた感想は?

まず、「涼しいところだな」と思いました。移住する前も移住してからも、滞在期間中に半袖を着たことが片手の回数もありませんので(笑)。それから、「雪が降らない」。北海道=雪のイメージがあったので、雪かきが大変なのかと思っていました。でも、今期は多くても「すね」くらいまでしか積もらなかったし、連日大雪というわけでもなかった。代わりに、路面凍結がすごい!”とぅるんとぅるん”の道路や歩道を、「よく運転できるなあ」、「さくさく歩けるなあ、」と感心しきりでした。わたしはブラックアイスバーン的に凍っていたところに当たって転んでしまいました。一見雪も氷もなかったので油断していましたね……。横断歩道の白線も怖い。
あと、食材が美味しいです。
外食が苦手で、旅行中も食材を買って自炊をするのですが、釧路の食材はとにかく美味しい。東京で買っていた時に比べて、どの食材も滋味があるというか、栄養を感じます(笑)。スーパーに並ぶ食材は野菜もお肉もお魚も釧路近郊のもの、または北海道産のものばかり。東京に比べて、格段に新鮮な食材を手軽に買えるのは、釧路のいいところだと思います。

釧路でどういうことをしているか?テレワークの方法と主な業務内容

営業職なので、オンラインツールを使って商談をしたり、メールでのやり取りをしたりして、お客様対応を行っています。東京で働いていた頃と、やっている仕事内容は全く変わらないです。社員同士のコミュニケーションは基本的にオンラインになったので、ZoomやSlack、バーチャルオフィスを必要に応じて使い分けています。会議も雑談も社内イベントも、全てオンラインでやっています。

テレワークを行う際に最も大切(必要)と感じること

インターネットありきで仕事をしているので、安定した通信環境は一番大切ですね。引っ越す際に、東京と同じ通信会社が使えなくて少し不安でしたが、こちらで契約した回線も、申し分ない速度で安心しました。通信環境と同じくらい、仕事に集中できる環境も大切だと思います。オフィス勤務と違って、机も椅子も場所も仕事がしやすいように自分で整える必要があります。わたしは随時お客様との商談があるので、騒音が少なくて、防音もそれなりにしっかり整えたいと思っていました。なので、釧路での家選びにあたって、おうちの作りや立地は重視しました。

釧路市でテレワークを行うメリット・デメリット(特に仕事面、プライベートも可)

メリットとしては、商談でのひとネタになること(笑)。商談で「わたし釧路にいるんですよ」と言うと、珍しがられて(笑)、ひと盛り上がりしてから仕事の話ができるので、アイスブレイクに重宝しています。あと、過ごしやすい気候もメリットだと思います。暑くないのはもちろん、意外と寒すぎないと思います。冬期は最高気温も氷点下ですが、買い物に出るくらいの短時間の外出であれば、暖かい室内も相まって、外気が清々しく感じるくらいです。スギ・ヒノキの花粉も飛んでいないので、花粉症のストレスもありません。デメリットというほどのことはありませんが、強いて言うなら公共交通機関を使った移動には気を使います。わたしは運転免許を持っていないので、徒歩か自転車かバスでの移動が主になります。都会であればバスや電車の運行本数が多く、出歩く時間をあまり気にしなくても構いませんが、釧路はそれほどバスの本数が多くないので、外出にはバスの時刻表に基づいたスケジュールが必要になります。バスの運賃も比較的高いので……。「少し遠出するだけで自然に触れたり温泉に入れたりする土地柄、もう少し移動がしやすいといいなあ」と思うことがあります。

釧路市のビジネス環境(地元企業との連携、人的交流など)は?

釧路市内の企業とビジネスをしていないので連携や交流事情はわからないです。そうした機会をつくっていただいてもいいのかもしれません。

1日の過ごし方(ワーケーションの例)

ワーケーションの場合は3泊以上で予定を組むことが多く、平日は働いて、土日を入れて3日以上休む行程にしています。日頃から在宅勤務なので、ベッドや椅子、窓からの景色などの暮らしに変化を持たせるためのワーケーションという位置づけです。一日のスケジュールも日頃の勤務とほとんど変わらないです。始業・終業時間の目安があるので、それにあわせて仕事の時間を区切っています。食事は、その土地の食材を買って調理するか、徒歩圏内に飲食店があれば外食をすることもあります。近所に温泉や銭湯があれば、終業後、ここぞとばかりに行きます。平日の業務時間外や休日に観光する時間をとって、その土地での仕事と休暇を両立する、「暮らすように過ごす」ことを楽しんでいます。

テレワークでのオンとオフの切り替え方

自宅で「仕事をする場所」を決めているので、着替えて身支度を整えて、そこでパソコンの電源をつけたらオンになります。逆に、その場所以外ではごろごろしたり、だらだらしたりするので、体が勝手にオフになります。

テレワークを行う中で最も印象深かった出来事

社内向けイベント・社外向けイベントをオンライン開催にしたことです。これまでリアルイベントで行ってきたことを、テレワークの導入(とコロナ禍の影響)に伴いオンライン運営・参加に変更しました。運営側としても参加者側としても携わりましたが、バーチャルオフィスやオンラインコメントツール等を駆使して、「どこにいても同じようにイベントに参加している感覚」を持たせられるように工夫して、リアルイベントと遜色なく開催できたことはかなり印象的でした。好きな場所で暮らしながら、同じ組織に所属して一緒に働いている仲間を感じる機会にもなりましたね。

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ピクスタだからこそワーケーションができたと考える部分はどこですか?

オンラインでのコミュニケーション方法と業務の進め方が確立できていたことだと思います。日々のコミュニケーションは、テレワークに移行する前から基本的にチャットツールを使っていました。対面でなければ仕事の話ができない、という状態であれば、きっとワーケーションどころかテレワークも難しかったのではないかと思います。加えて、業務上必要になる社内処理や管理がオンライン上で完結できるようなツールを導入しています。おかげで、都度ハンコを押してもらわなくても上長決裁が取れたり、経費精算ができたり、勤怠管理ができたりします。オフィスにいなくても、様々な業務をオンライン化できるようなツールやルールを整備しているおかげで、どこにいてもオフィスにいるのと変わらない環境で仕事ができます。能力を発揮するために各々ベストな環境を選べばいいという価値観が会社にあって、勤務場所を選ばない環境を整えてもらえているからこそ、テレワークもワーケーションも実現できていると思います。

今後の抱負(楽しみにしていることなど)

道内各地でワーケーションをしたいです。わたしにとってのワーケーションは、椅子とベッドと窓からの景色を変えて過ごすこと、「暮らすように旅すること」です。北海道は広いし、地域によって景色も食も文化も違うと感じています。道東の中だけでも景色は全然違いますよね。さらに道東と道南を比べたら、もっと違いがありそうです。地域の違いを感じて、そこで暮らす体験をしながら働けるのがワーケーションの面白さだと思うので、色々な地域の暮らしを体験できることを楽しみにしています。

今後、釧路市に期待すること(ヒト・モノ・コトなど)

東京などの大都会に比べると、釧路市はコンパクトで、その分人とのつながりも「出来上がっている」ように感じます。新しく友達や知り合いを作ることが難しいのではないでしょうか。釧路の企業で働いていたら違うのかもしれませんが、わたしのようなテレワーカーは、どうやって友達作りができるのかな……と悩ましいです。新参者が出来上がっているコミュニティに入るのはハードルが高いので、新参者向けのコミュニティへの招待や、イベント開催があると、人とのつながりを作りやすく、暮らしていく上での安心にも繋がると思います。ちなみに、真冬に家の鍵をなくしたのですが、釧路に身寄りがなくて(笑)、-5℃の寒空の下凍えながら不動産屋さんを待つようなこともあるので……。友人・知人が居るに越したことはないです。あるいは、カフェと図書館が合体したような、ふらっと入って時間をつぶしたり、気軽におしゃべりしたりできるような場所があるといいと思います。お酒も飲まないし、外食もあまりしないので……。飲み屋さん以外でふらっと入って過ごせて、勝手に知り合いが増えるような、人とのつながりが生まれやすい居場所が欲しいです。

最後に釧路の『褒め』ポイントを!

釧路、いいところですよ?年中涼しいので、花粉もないし、ゴキブリもいません。冬の寒さは厳しいけれど、冬の晴れの日が多くて気持ちがいい日が良く続きます。食べ物は何でも美味しいし、釧路ならではの食材や食文化もユニークで面白いです。釧路は広い。少し遠出をすれば、海も湿原も温泉も湖も川も山も森もあります。季節ごとのネイチャーアクティビティも目白押しです。そこらへんに鹿もキツネも牛も馬もタンチョウもいます。(あんまりそこらへんにいるから、どんどん驚かなくなります。)でも田舎すぎて生活に困るということはなく、ショッピングセンターも充実しているし、空港が市街地に近いので、気軽に釧路の外に遊びに行くこともできます。あと、釧路の人は、タフです。良くも悪くも街に娯楽が充実しているわけではないので、皆さん自分なりの余暇の過ごし方を持っている印象があります。おかげで、自分流の釧路や北海道の楽しみ方に気付くきっかけをもらえたり、新しい時間の過ごし方を教えてもらえたりします。たぶん。困ったときはお互い様の合言葉「なんもなんも」で、極度のお節介はしないけど、しれっと助けてくれる優しい人が多いです。都会とは違う人との距離感が新鮮に感じられると思います。釧路、いいところですよ!

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企業情報

  • 会社名

    ピクスタ株式会社

  • 所在地

    〒150-0002 東京都渋谷区渋谷三丁目3番5号 NBF渋谷イースト7階

  • Webサイト

    https://pixta.co.jp/

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